地域要因

駅が近接し、利便性が高い地域であるが、騒音等から住環境が劣り、割高感もあり郊外より敬遠される傾向にあるため、地価は下落傾向が続いている。

地域要因の将来予測

当該地域は低層住宅地域として成熟しており、今後とも現況のままの住環境を維持するものと予測する。市場動向については沈静化しつつあり、地価水準は暫時下落傾向が続くものと予測する。

価格決定の理由

粟津駅に近くアパート建築が盛んであることから賃料水準も低くなっている。不動産取引は殆どが自己使用で、賃貸用建物を目的とした土地取引はなく、また土地価格に見合った賃料水準が形成されていないことから収益価格は低位になったと判断する。従って精度で優る比準価格を重視して、収益価格を関連づけて、代表標準地との検討をして鑑定評価額を上記のとおり決定した。

地域要因

周辺で宅地開発もみられ割安感も出てきており需要が増加し、回復期待がある。

地域要因の将来予測

国道305号に近い郊外の混在住宅地域で周辺では開発もみられ、地価水準はやや弱含みに推移してきたが下落傾向は弱まりつつある。

価格決定の理由

比準価格は近隣及び類似地域の取引事例によって査定したものである。近隣は低層住宅を中心とした郊外の混在住宅地域で、画地規模が小さく共同住宅の想定は合理的ではなく収益価格は試算しなかった。代表標準地との検討を踏まえ、自用目的での取引が中心である為比準価格を採用して、鑑定評価額を上記の通り決定した。

地域要因

新幹線効果による温泉浴客数の増加で温泉商業地の地価に影響を与えているが、住宅地までは波及していない。

地域要因の将来予測

既存の戸建住宅地域で、比較的安定した住宅地ではあるが、駅から若干遠く、利便性にやや欠けるため選考性が劣り、地価は弱含みの傾向が続くと予測される。

価格決定の理由

近隣地域は戸建住宅地域であり、アパート等の収益物件は散在されるが、土地に見合った収益力はなく、自用目的での取引が支配的である。採用した事例は広域的な事例もあるが、価格牽連性も強く、適切に比準されている。よって、代表標準地との検討を踏まえ、比準価格を標準として、前年標準地価格の変動率を勘案しながら鑑定評価額を前記の通り決定した。

地域要因

平成26年7月に既存町内区域となり県外等の新規居住者も住宅建築が認められることになったが地縁的選好性が強いこと等から需要は弱含みである。

地域要因の将来予測

小松市の南端部、加賀市域に近い市街化調整区域内の住宅地域である。旧来からの集落的性格が強い住宅地であり、当面大きな地域要因の変化はないと見込まれ地価は引き続き下落傾向で推移すると予測する。

価格決定の理由

市街化調整区域内の集落的住宅地で収益物件化に適さない地域状況から収益価格の試算は出来ず比準価格のみが得られた。自用取引が中心である地域の実情を考慮して比準価格を標準とし、立地条件の劣る不動産に対する需要低迷が顕著な当市の不動産市場の現状、事実上市場が限定的とみられる対象地域の市場特性等を勘案のうえ、鑑定評価額を上記のとおり決定した。

地域要因

周辺での宅地開発の活発化及び割安感も出てきており需要が増加し、地価水準は回復している。

地域要因の将来予測

郊外の住宅地域で周辺の開発は活発で、地価水準はやや弱含みに推移してきたが回復している。

価格決定の理由

比準価格は類似地域の取引事例によって査定したものである。近隣は低層住宅を中心とした郊外の住宅地域で、画地規模が小さく共同住宅の想定は合理的ではなく収益価格は試算しなかった。代表標準地との検討を踏まえ、自用目的での取引が中心である為比準価格を採用して、鑑定評価額を上記の通り決定した。

地域要因

温泉業の盛衰に影響を受けやすい地域性から、昨今の中小既存温泉旅館の構造的不振等により住宅地需要は低迷している。

地域要因の将来予測

価格決定の理由

収益価格は土地価格に見合う賃料水準が形成されていないため、低位に試算された。取引は自用目的の取引が中心で、実際の取引事例から試算し実証的で説得力がある比準価格を標準とし、手法の性格上理論的ではあるが「想定」事項が多く低位な収益価格は参考にとどめ、代表標準地との検討を踏まえ、地場産業である温泉業を中心とする地域経済動向並びに弱含みの不動産市場動向等を勘案し、鑑定評価額を上記のとおり決定した。

地域要因

既存旅館の不振の影響が大きく、温泉商業地の需要の低迷が続いているため、地価は依然弱含み傾向にあるが、温泉客数の増加で持ち直している。

地域要因の将来予測

粟津温泉商店街であり、温泉商業地に対する需要が低迷しているほか、住宅地としての転換も不向きで需要の回復は当面見込めないが、浴客数の増加で、地価水準は引き続き弱含み乃至は横這いで推移するものと予測する。

価格決定の理由

住宅併用で自用率の高い旧来からの温泉商業地域にあって商業施設の賃貸事例に乏しく、賃貸市場は成熟しているとは言えず、賃料水準の把握に適正を期し難い面があるため収益価格の規範性に限界がある。取引価格が指標となり価格形成される商業地域であることから、比準価格を採用し、代表標準地との検討を踏まえ、鑑定評価額を上記のとおり決定した。

地域要因

古くに開発された集落地域に隣接する地域であり、従来から供給過剰で、地域の人口減少も伴い、土地需要は減退し、地価は依然下落傾向が続いている

地域要因の将来予測

当該地域は、既成の農家住宅、戸建住宅地域として熟成しており、今後とも現状の住環境を維持するものと予測する。需給関係は安定しており、地価水準は微減傾向に推移するものと予測する。

価格決定の理由

近隣地域は農家集落地域であり、アパート等の収益物件は無く、自用目的での取引が支配的である。採用した事例は地域的類似性が高く、価格牽連性の強い事例を採用し適切に比準されている。よって、代表標準地との検討を踏まえ、比準価格を採用して前年標準地価格の下落率を勘案しながら鑑定評価額を前記の通り決定した。