地域要因

最寄ICからやや遠く、利便性に欠ける県北に位置し、公的助成を上乗せしても完売までかなりの長期間を要した経緯があり、需要は限定的である。

地域要因の将来予測

価格決定の理由

比準価格は広域的に採用した工業地の事例について、市場分析を踏まえた上で、工業地特有の価格形成要因につき、適切に比較を行い、試算値に反映させており、説得力のある価格が得られた。さらに同団地は企業誘致を目的とした工業団地であり、自己使用目的での取引が中心となることから、収益性は対象地の価格形成に影響を及ぼしているとは認められず適用を断念した。従って比準価格を採用し、前年価格からの検討も踏まえ、鑑定評価額を上記の通り決定した。

地域要因

最寄駅や小学校に近い利便性を背景に宅地需要は堅調で、最近では、やや南方で10区画程度の新規分譲地が売り出されたが、ほぼ完売している。

地域要因の将来予測

勝央町は大型工業団地を擁し、定住政策や各種支援を背景に人口減少も少なく、過疎化の進行する県北の中にあって、例外的に中心部の取引件数は安定的である。ただし高齢化の進む同町周縁部との格差が広がりつつある。

価格決定の理由

比準価格は勝央町中心部及びやや郊外の事例を採用の上、市場の動向を反映した価格形成要因の比較を慎重に行い、信頼性の確保された価格が得られた。さらに周辺は賃貸物件も見受けられるが、節税目的の採算性の伴わないものであり、現実的には自己使用目的での取引が中心となることから、収益性は対象地の価格形成に影響を及ぼしているとは認められず適用を断念した。従って比準価格を採用し、前年価格からの検討も踏まえ、鑑定評価額を上記の通り決定した。

地域要因

勝央町郊外の高台に位置し、雇用促進住宅に隣接する。需要は弱く取引は少ないため、団地内の空き家も増加傾向にあり、高齢化も進行している。

地域要因の将来予測

勝央町は雇用の受け皿となる大規模工業団地を擁し中心部の宅地需要は堅調であるが、中国自動車道以北のエリアは過疎化が進行している。当該住宅団地も郊外の高台に位置するため、価格水準的には弱含みとなっている。

価格決定の理由

比準価格は価格水準が同程度な事例を採用し、中心部への接近性や居住環境の面から、市場分析を踏まえた上で、適切に地域要因の比較を施した結果、信頼性の確保された価格が得られた。さらに同団地は戸建に純化されており、自己使用目的での取引が中心で、収益性は対象地の価格形成に影響を及ぼしているとは認められないため、適用を断念した。従って比準価格を採用し、代表標準地及び前年価格からの検討も踏まえ、鑑定評価額を上記の通り決定した。