「会計士に紹介された不動産屋に見積もり依頼をしたら、相場より安い金額が提示された」
「父が亡くなった際に、相続に詳しいという知人に紹介された不動産会社からの査定が相場より安かった」
「電話で営業してきた広告会社が『ここは高い金額で売れる』というので不動産販売広告を打ったが、一向に売れない。調べたら相場よりかなり高い金額だった」
様々なケースがありますが、大きく分けて2つ「相場より安い」場合、「相場より高い」場合です。
相場より安く不動産屋が見積もり提示してくるのは、実際にその土地の価値が低いという場合以外にもあります。
まず、他不動産屋へ相談される可能性が低い場合があります。 前述の会計士からの相談や、相続に詳しい知人からの相談の場合ですね。
不動産屋は紹介で査定をする場合は、「自分のところは信頼されていて、他の不動産屋には相談しないだろう」と見ています。
基本的に不動産は仲介の際には手数料・広告費で儲けるので高い見積もりをつけた方が利益率が上がるはずですが、安く見積もって不動産屋自身で買い取って運用することもあります。
相場より高く不動産屋が見積もり提示してくるのは、実際にその土地の価値が高いという場合以外にもあります。
まず、自分の所で契約を取りたい場合です。
相見積もりになった場合、売りたい人の立場としては高い査定を出した所と契約をするので、査定の段階で他より高い金額を提示するところがあります。
実際高く売れれば良いのですが、相場を逸脱しているので当然売れずに結局値下げをして売ることになってしまいます。
次に、広告費で稼ぎたい場合です。
相場よりかなり高い金額で見積もりを行い、土地の総額の5%を広告費としてその半額を前金として受け取るようなビジネスを行う会社があります。
相場より高いために土地は売れませんが、支払った広告費は戻ってきません。
これは詐欺ではありませんが、顧客にとって納得行く結果にはならないので注意が必要です。
「信頼している人からの紹介だからお任せするよ!」「こんなに高く売れると思ってなかったよ!高く売ってくれるんならよろしくお願いします!」これらは共に貧乏クジを引く考えです。
人を信頼するということは素晴らしいことですが、不動産売買に絡む人間の多くは人情よりも算盤勘定に重きを置いています。
少しでも「あれ、おかしいな?」と思ったら、相手を信頼し過ぎていないか、期待しすぎていないか振り返ってみましょう。
結果相手が信頼できる人間だったとしても、それは蓋を開けてみるまでわかりません。
最初から信頼して掛からないように気をつけたいですね。
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