最初が大事!?不動産査定の天国と地獄

2015年11月06日公開

不動産売却についてのマンガ

まず、絶対にNGの会社は、電話営業をしてきた会社です。

詐欺の可能性が非常に高いです。大手の屋号を騙るところもあります。
誰もが知っている大手であっても、信頼できそうであっても、決して電話営業してきた会社に査定を任せてはいけません。手口は非常に巧妙ですので、話をすること自体も避けましょう。

本当に売り時だと思ったら、別の大手の不動産会社に電話してください。たった3分の違いです。その3分の違いで詐欺に合う可能性を大きく下げられます。
「電話営業は無視する」何よりもまず、これだけは覚えて実践して下さい。
何ならあなたのご両親やおじいさんおばあさんにもお伝え頂きたい位です。

その上で、以下参考として下さい。

良い査定とは

適切な価格が見積もられること。
シンプルですが、これに付きます。

適切な価格で見積もられるというのは実は非常に難しいことです。
不動産公示価格や路線価、周辺物件相場など、物件の査定の際に参考にするべき情報は多いですが、それでもその物件を適切に査定するためには「だれが購入するか」「どのような用途で購入するか」「その際の競合となりうる物件はどのあたりのスペックか」を知識として、経験値として抑えている必要があります。

良い査定ができる会社とは

経験業務エリアの広さ信頼の3つの視点で査定する会社をチェックすると良いでしょう。

経験

不動産は食品などと違い、その価値を正しく分かるのに10年〜20年かかることもあります。どんなに担当者が優秀だったとしても、不動産に対する知識と言うのは経験と会社に蓄積された知識に依存する部分が大きいため、大雑把にいって会社創業10年未満の会社にはそもそも査定を任せるべきではありません。

業務エリアの広さ

古くからある不動産は、特定の地域に非常に強いことがあります。
レインズなどに掲載されない優良物件を持っているとして、そのような不動産会社は一目置かれています。
しかし、そのような不動産会社の多くは近視眼的に地元の地価しか見ることをしないために、一般的な地価相場とは乖離した相場感を持っている事があります。
結果として相場より割高の査定がつき、その査定額で売れることもありますが、逆もまたありえます。 そのため、業務エリアの狭い不動産会社はセカンドオピニオン的に利用するか、その会社に任せるつもりであっても、業務エリアの広い会社からの査定を並行でとっておくことを強くおすすめします。

信頼

実は不動産査定を行っている会社の中には、客を客と思わないような社風の会社が多数存在します。
会社が有名でテレビでCMをやっているようなところもあります。
仕事として「信頼を得る」ことを行っている彼らを見ぬくことは非常に難しいです。

シンプルなやり方としては、担当者とある程度打ち解けて来たらその会社の外で、社歴を聞く。上司がどんな人か聞く。仕事が辛くないか聞く。以上の3つを行って下さい。
まず、社歴が3年以内の担当だったら代わってもらいましょう。
次に、上司がどんな人か、仕事が辛くないかを聞いて、ネガティブな言葉が次々出てくるようであれば、会社を変えた方が賢明です。
顧客に対して不誠実な対応を行う会社と言うのは、得てして社員のこともぞんざいに扱っています。
結果として社員の社歴が短く、残っている社員も会社と上への不満が募っているはずです。

社員の社歴が一様に短い会社・社員が会社と上司への不満を溜め込んでいる会社には査定を任せるべきではありません。

他注意事項

他、査定を受ける上で気をつけたいポイントを挙げます。

売り急がせる会社は信用してはならない

「○○という情報があるので、この地域の物件は早めに売り抜けてしまいましょう」
これは不誠実な会社の常套句です。このような営業をしてくる会社は相手にしてはいけません。

個人情報の扱いを明示していない会社を信用してはならない

査定の依頼を出す際には「住所・氏名・年齢・連絡先・保有資産」の情報を預ける事になります。
名簿業者や多くの企業には喉から手が出るほど欲しい情報ですので、これを横流しすることで利益を得る会社もあります。
個人情報の扱いについてのポリシーを持ち、それを徹底している会社以外を信用してはなりません。

一括査定を使ってはならない

不動産の一括見積もりを使ってはいけません。
個人情報が多くの企業に流出します。その結果、信頼出来ない会社からのしつこい営業が始まります。

では、どうすれば良いか

不動産査定は以下の通り行うのがベストです。

一社、信頼できる大手に査定を依頼する。
一社、地元に根付いた会社に査定を依頼する。
双方の結果を持って次のアクションを検討する。

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