地域要因

町内でも比較的利便性に優れた熟成度の高い住宅地域であるが、津波被災に対する懸念から需要が大きく落ち込んでおり、地価下落が続いている。

地域要因の将来予測

町中心部に近接した戸建住宅地域。住宅の密度は高いものの空き家が目立つようになり、人口減から新たな需要も見込み難く、買い手不在による地価下落が続くと予測する。

価格決定の理由

近隣一帯は小規模住宅が建ち並ぶ既成住宅地域で、親族間の貸家を除きアパート等の収益物件が存せず賃貸市場が未成熟であることから、収益価格は試算しない。一方、比準価格については近傍での取引がないため、事例収集の範囲を周辺部に拡大した上で試算した。一部事情補正を要する事例も含まれるが、個々の取引の内容を分析した上で適切に補修正を行った。以上より比準価格を採用し、代表標準地との検討を踏まえ、鑑定評価額を上記の通り決定した。