地域要因

地域要因に特段の変動はない。需要者は概ね地元関係者に限定され、需給は緩和した状態にある。地価は依然として下落基調で推移している。

地域要因の将来予測

価格決定の理由

市場参加者が取引の可否、価格等を判断するに際しては、専ら実際の取引価格の水準を重視していると思料される。前記の比準価格は、相応の規範性を有する複数の取引事例を用いて算出されており、信頼性及び説得力は高い。従って、当該比準価格を標準とし、代表標準地価格に基づく規準価格との均衡にも留意をし、鑑定評価額を上記のとおり決定した。尚本件標準地の立地等に鑑みると合理的な賃貸事業計画は策定困難であるため収益価格は試算していない。

地域要因

利便性の良い住宅地域であり、需要は若干弱含みながら、地価の下落幅は縮小傾向で推移している。

地域要因の将来予測

利便性の良い住宅地域であり、特段の変動要因等はなく、今後も現状維持で推移するものと予測する。

価格決定の理由

周辺にはアパート等の賃貸物件も見られるが、収益性より居住環境を重視する住宅地域で、土地価格に見合う賃料水準は形成されていないこと等から、収益価格は低位に求められた。比準価格は取引市場の実態を反映し、実証性及び信頼性等に優れ、その説得力は相対的に高いと判断される。したがって、比準価格を標準とし、収益価格は参考に留め、代表標準地との検討を踏まえ、鑑定評価額を上記のとおり決定した。

地域要因

防府市東部郊外の住宅地域であるが、周辺での道路改良により、交通利便性が向上しつつある。

地域要因の将来予測

周辺では都市計画道路の工事が進捗しており、交通利便性の向上が期待される。不動産市場にも安定感が増し、地価はさらに下げ止まり傾向が続くものと予測する。

価格決定の理由

近隣地域周辺では自己使用目的の取引が大半を占めており、一部にアパート等の収益物件も見られるが、採算性には適っていないものが多く、収益価格は低位に試算されている。取引相場の水準を指標に売買価格が決定されることが多く、比準価格は現実の取引市場の実態を反映していると言える。従って、比準価格を標準とし、収益価格は参考に留め、代表標準地との検討を踏まえ、鑑定評価額を上記のとおり決定した。