地域要因

区画整然とした既成住宅地域である。団地内道路が狭く生活利便施設が整っていないことから、当地域への需要は依然として弱含みである。

地域要因の将来予測

中心市街地から南西の平坦部の既成住宅地域。周辺地域で不動産業者のミニ開発による新規供給は行われているが販売期間は長期化している。地価動向は依然下落傾向であるが景気動向から下落幅は縮減傾向と予測される。

価格決定の理由

当該地域は、戸建住宅を主体とする熟成した住宅団地であり、取引は自己使用目的が中心である。アパートは見られるものの賃料は低下しており、事業性の観点から収益価格の適用は断念した。一方、比準価格は、塩町地区及び周辺地域の取引事例から求めており、市場実態を反映した実証的な価格である。したがって比準価格を採用し、さらに周辺地価公示地等との均衡性や前年公示価格との関連を考慮して、鑑定評価額を上記のとおり決定した。